初心者が知りたい仮想通貨を管理するウォレット4種の違い

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2018.06.22

仮想通貨ウォレットは必須なのか?

取引所とウォレットの違い

仮想通貨は、仮想通貨交換業者に置いておくこともできますし、自分専用のウォレットに置くこともできます。仮想通貨はどこに置くのが正解というのはありません。けれども、仮想通貨をどのように使いたいのかという意思決定を行うと、どこに置いたほうがよいのかという方向性は決まります。

動かす予定がある仮想通貨は仮想通貨交換業者に置き、長期的に動向を見守る予定の仮想通貨は自分専用のウォレットに置くことが望ましいといえます。仮想通貨をウォレットで管理することは、自分のお財布にいれて、自分の管理下に置くということです。直ぐにお金を動かすような短期取引をしている場合は、明日の取引で動かす予定の仮想通貨以外はウォレットで保管と考えるとよいでしょう。

初心者には仮想通貨ウォレットが必要なのか?

初心者の場合は、仮想通貨への投資を行い、長期的に動向を見守るというところからスタートすることのほうが多いでしょう。そのため、初心者だからこそ、ウォレットでの仮想通貨管理をおすすめします。仮想通貨ウォレットは、自分で管理したい仮想通貨の種類の数だけ必要になります。一つの財布の中に、日本円とドルが混在していると使いにくくなるのを避けることと同じ理由からです。

例えば、ビットコインとリップルを保管したいのであれば、ビットコイン用のウォレットを1つとリップル用のウォレットを1つ用意する必要があります。ウォレットによっては、保管ができない種類の仮想通貨もあります。自分が取引をしたい仮想通貨を決めたら、それらを扱っているかどうかを見極めて使い始めるとよいでしょう。

仮想通貨を管理するウォレットの特徴から自分にあったものを選ぶ

ウォレットには4つの種類がある

仮想通貨ごとに用意する必要のあるウォレットは、保管方式の違いにより4つのタイプに分類されています。自分の仮想通貨を送金したり受け取ったりする電子的な場所がウォレットですが、その仮想通貨を動かすためには「秘密鍵」が必要で、その秘密鍵を自分で管理するのか、事業者に託すのかによって大きな違いがあります。

当然のことながら、秘密鍵を自分の管理下に置いた方が安全です。仮想通貨を動かす権利がある根拠となる秘密鍵をどこに置くかというのは、通常では大した問題ではないかもしれません。ですが、仮想通貨交換業者が突然倒産した場合は、預けていた仮想通貨が全て無くなることもあり得るからです。

ウエブウォレット

インターネット上にある事業者に秘密鍵を預けるタイプです。ログインして利用します。ネット上での管理ですので、セキュリティ上は、常にハッキングの危険にさらされた状況といえるでしょう。ハッキングに関しては、事業者の選定を慎重に行うことでリスクを下げることができます。

十分なセキュリティ対策を実施できるだけの力がある事業者を選べばよいのです。このタイプのウォレットを使う場合は、セキュリティのしっかりとした業者を選定するとよいでしょう。

ソフトウェアウォレット

別名ローカルウォレットとも呼ばれています。ローカルな環境である個人利用者のパソコンやスマートフォン内にソフトをダウンロードして管理を行うためです。パソコンの場合はデスクトップウォレットと呼ばれることもありますし、スマートフォンの場合はモバイルウォレットと呼ばれることもあります。ソフトをダウンロードした端末で秘密鍵を管理することになります。オフラインで管理できます。

端末そのもののセキュリティ設定を高くする必要があります。ローカルウォレットには、ブロックチェーンもダウンロードする「完全型」と、ブロックチェーンの全データをダウンロードしない「簡易型」があります。注意が必要なのは完全型の場合です。パソコンの容量とダウンロードするための時間が相当かかることを覚悟しましょう。

ハードウェアウォレット

専用の小さい端末の中に仮想通貨を管理しておくタイプのウォレットです。仮想通貨を出し入れするとき以外はインターネットから遮断されているため、ハッキングにあうことはないと考えてよいでしょう。そのためセキュリティの安全性は比較的高いといえます。ただし、デメリットもあります。他のタイプのウォレットは無料で使えるものがほとんどです。

それに対してハードウェアウォレットは有料であることが多く、価格帯も1万円~2万円と無料に比べると高めです。中古品の場合はハッキングの対象として仕込まれていることもあるため、利用する場合は、必ず新品を購入しましょう。ただし、ハードウェアウォレットは、対応している仮想通貨が少ないこともあり、利便性は低いでしょう。

ペーパーウォレット

秘密鍵の情報を紙として残す保管方法です。火災や盗難での紛失のデメリットはありますが、従来の現金や証券を金庫に保管するような感覚で管理が可能です。ただし、刻々と変化していく仮想通貨の価値を記録するのには不向きな面もあります。ハッキングの恐れはないため高額の管理に向いているといえるでしょう。

とにかく何かのウォレットに保管しておきたいが、どれがいいのか決められないという場合で、仮想通貨をしばらく動かす気がないといった場合には、初心者の少額投資であっても、この方法を使うことを検討してもよいでしょう。

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